ワーケーションの予行練習で、ゲストハウスに泊まってみた
2019年1月31日
カテゴリー: 自分磨きコラム
フリーランスとなりテレワークをするようになってからはじめて「ワーケーション」という言葉を知りました。
ワーケーションは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語のこと。
場所を特定しない働き方なので、自宅や会社が指定した場所以外でも自由に仕事をする場所を決めることができます。
休暇を兼ねて旅行や帰省をし、その旅先や帰省先でテレワークで働くことができるので、会社員の場合は、旅先や帰省先にいても出勤扱いになるのが特徴です。
もちろん出勤扱いになるということは、勤務時間内は仕事ができる環境にいる必要がありますが、柔軟な調整も対応次第。
必要な商談や会議だけ参加するようにスケジュールを調整したり、「今日はこの書類だけ作成する」など、仕事内容を調整したりと工夫している方が多い印象を受けています。
もしそのような調整ができずフルタイムで働いたとしても勤務時間外は自由なので、休暇を充分に楽しむことができます。
「仕事の調整がつかず、休暇が取りづらい」という方も、ワーケーションのスタイルであれば、休暇取得のハードルが下がるかもしれません。
思い切って1、2か月旅行に行くということもワーケーションなら実現がグンと現実的になってきます。
ワーケーションの場合、休暇を兼ねているため気持ちをリフレッシュさせながら仕事ができますし、休暇を楽しもうという気持ちから仕事への集中度が増す傾向があるので、生産性向上も期待できます。
本当に超概要だけでもこんな魅力のあるワーケーション。
もっと導入企業が増えたらなと考え、組織人事コンサルティングでもご紹介しているのですが「???」という反応が多いのが実情です。
まだまだ認知度が低く、イメージが湧きづらいという印象を受けたので、まずは私が実践をして実例として紹介していこうと決めました。
私自身としても「全国47都道府県のご当地グルメを食べつくす」ことを実現したいこともあり、積極的にワーケーションを実践していきたい気持ちも強いのです。
ワーケーションの予行練習
積極的にワーケーションを実践していくにあたり、私には気になっていることがありました。
それは「滞在先」についてです。
ワーケーションは「ワーク(仕事)」をする環境をしっかりと考慮する必要があります。
いざ仕事をしようと思った時に「インターネットが繋がらない」という状況ではテレワークはできません。
そのため事前に電波状況を確認しておくことは必要不可欠です。
また、仕事内容によっては機密性を保つための場所を確保できるのかということもしっかりと確認しておく必要もあります。
そして、長期滞在すればするほど気になるのが費用面です。
ビジネスホテルは環境面の心配はなくても、日数が増えれば増えるほど費用もそれなりの金額になるので、長期滞在しようという時は、必然的に負担が大きくなります。
また、ワーケーションというと「リゾート地で休暇を楽しみながら仕事をする」というイメージが強いですが、私の場合は「リゾート観光よりもご当地グルメを楽しむこと」が旅の楽しみ。
そのため「滞在費より食事にお金をかけたい」という想いも強かったです。
今まで旅行する時は、基本的にビジネスホテルにしか泊まってなかったのですが、ワーケーションを意識にするようになってから、カプセルホテルに泊まってみたり、選択肢の幅を広げています。
その流れで今月初旬に大阪で3泊4日した時は、ワーケーションの予行練習を兼ねてゲストハウスに泊まることにしました。
この時に私がお世話になったのは、「大阪とまとゲストハウス」さんです。
ゲストハウスの目の前には淀川が流れ、自然豊かな印象。住宅街の中にあるので、旅行というよりは住んでいる感覚になれるロケーション!
ゲストハウスの中も親戚のおうちに遊びに来たようなホッとできる雰囲気があり、お部屋の中も共用スペースも清潔感があって快適でした。
▲玄関に「どこから来られましたか?」の地図があったので、札幌付近と思われる場所にシールを貼ってみました。北海道から泊りに来ている人はまだまだ少ないようです。
ワーケーションで利用できるゲストハウス
実際にゲストハウスに泊まってみて、ワーケーション滞在先の有力候補になると感じました。
そう感じた理由は大きく4つあります。
一番は何と言っても安さなのですが、安さ以上に快適に過ごすことができたという経験が何よりも収穫でした。
とにかくやすい
大阪とまとゲストハウスさんの場合、個室タイプと相部屋タイプのお部屋があります。
定価で個室タイプですと、ひとりの場合1泊4,200円。
相部屋タイプの場合1泊1450円~泊まれます。
楽天トラベルなどを利用するともっと安くなります。
私は今回個室タイプを利用しましたが、お正月シーズンも値上がりすることなく、3泊4日で11,000円。
ビジネスホテルの場合、安くプランでもお正月シーズンの3泊4日では30,000円以上になるところしかなかったので、驚異的な安さでした。
※2020年1月現在の宿泊費を参考にご紹介しています。最新の金額は各自でご確認ください。
意外と自分の時間を確保できる
相部屋でも仕切りカーテンがありましたし、貴重品は鍵付きで預けられるところがありますので、特に音や人の気配が気にならない場合は、相部屋でもいいかもしれません。
私は空き時間にかなり集中してやりたい仕事があったので、個室にしましたが、仕事がなければ相部屋でも特に抵抗感なく過ごせそうです。
これは私の勝手なイメージだったのですが、ゲストハウスは「他に滞在している人とコミュニケーション取らないといけない場所」だと思っていました。
ただ、実際泊まってみるとコミュニケーションを取りたい人は、共有スペースで過ごし、自分の時間を過ごしたい人は行かなければいいだけなんだと目から鱗!
これはゲストハウスによっても違いがあるかもしれませんが、自分の行動を強要されることもなく、快適に過ごせたことが、私には大きな発見です。
個室にしたこともあり、部屋に机もあって集中して仕事ができました。
相部屋で仕事をする場合は、自分のベットスペースを利用したり、共用スペースの机を利用することもできます。
あと、シャワールームとトイレが共用でしたが、意外と利用時間が被らず、気を遣うこともなく利用でき快適でした。
インターネット環境が整っている
多くのゲストハウスでは、無料で利用できるwifiが完備されています。
私は、扱っている情報のセキュリティ面を考慮して、自分のwifiを利用しましたが、機密性の高くない作業をする場合は、大変ありがたいサービスだと感じました。
最近はカフェなどでも無料wifiが利用できる場所が増えているので、ワーケーションで色々動き回ってもインターネット環境があるのはありがたい限りです。
注意点としては、信用できるwifiなのかどうかということをしっかり確認するということですね。
「YES」「はい」と操作を進める前に、メッセージは確認して利用することをオススメします。
その土地の生活を感じることができる
全国的にゲストハウスは、少し観光地から離れた場所にあることが多く、その時の生活を間近で感じることができるのも魅力です。
今回滞在した大阪とまとゲストハウスさんも住宅地の中にあり、洗濯物を干す場所ひとつとっても、札幌では見たことがない光景を見ることができてとても新鮮でした。
あえて交通機関は使わず、徒歩中心で過ごしましたが、徒歩だからこそ立ち寄れるスーパーでお買いものをしたりして、楽しかったですね。
いつも大阪と言えば難波や心斎橋に行くことが多かったので、新しい大阪の魅力を体感することができました。
実際にゲストハウスに泊まってみて「想像以上に快適に過ごせたな」と安さ以上の経験をできたことを嬉しく思っています。
向き不向きはあると思いますが、私は「ゲストハウスをワーケーションで利用するのはあり」という結論に達しました。
今度は違うエリアのゲストハウスにも泊まってみたいです。
▲私が泊まっていたお部屋の隣には、館長「らぴっとま」が!部屋中とにかくトマト一色で楽しい気持ちになれました。この部屋の前を通ると無性にトマトが食べたくなります。
これからのワーケーション計画
私は2020年から「年1回は1週間以上のワーケーションをする」という計画を立てています。
温泉が大好きなので、湯治も兼ねて温泉宿でワーケーションしたいなとワクワク!
ゲストハウスやカプセルホテルも快適に過ごせると分かったので、用途に合わせて色々な旅の計画が立てれそうです。
「全国旅をしながらガッツリ仕事取り組み、会いたい人に会ってご当地グルメを堪能する」
こんな風にワーケーションを実践していきながら、その体験をシェアすることで、ワーケーションが、働き方のひとつであるということを知ってもらえる機会を作っていければと考えています。
●プロフィール
●ReOS LABOの提供サービス
●お問い合わせ・お申し込み
宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。