【連載企画#87】2022年を振り返って業界あるある~フリーランス編~
2022年12月20日
カテゴリー: 徒然ブログ
この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。 |
フリーランスあるある
業界あるある……?!
私が働いていた業界と言えばIT業界、人材ビジネス業界、スクール業界ですが「あるある話」を語れる話題が思い浮かびませんでした。
人と違ったことが好きで、人と違う行動をしていることが多かったので、多くの人が共感するような「あるある」ということがピンとこないのかもしれません。
それでも現在進行形のことなら書けるかも?と思い立ち、本記事では「フリーランスあるある」を書いてみることにしました。
業界という括りとは違うかもしれませんが、スモールビジネスで独立したい人も増えてきている実感があるので、誰かの何かの参考になるかもしれない。
そんな想いを込めて、フリーランス同士で話しながら「あるある!」と盛り上がった話を中心に紹介します。
曜日感覚がなくなる
フリーランス同士の話題でよく盛り上がるのがスケジュールの組み方です。
24時間365日、自分で自由にスケジュールを組むことができるのがフリーランスの魅力なので、スケジュールには個性が出やすく興味深いです。
私調べでは8割以上のフリーランスは曜日に関係なく仕事をしているので、曜日感覚がないという話をよく耳にします。
私も1年目は曜日感覚がなくなりましたが、2年目以降はクライアントワークの影響で土日祝を意識するようになりました。
「曜日感覚がなくなってきたらイエローカード」
元々暦通りの仕事ばかりしてきているので、土日祝を意識した方が身体も心も思考も整う実感があるからです。
私がフリーランスを続ける最大の理由が時間の自由度なので、スケジュールに飲み込まれることなく自分でハンドルすることを大切にしています。
収入の波がある
時間ほど話題になることはありませんが、収入に関することも「あるある話」は尽きません。
その代表的なものが収入の波があるということだと感じています。
毎月定期的な売上が立つ契約があれば大きな波は起きませんが、仕事がなければ収入はゼロ。
振り込まれるタイミングも契約によっては何か月も先になることもあるので、しっかり計算して毎月の収入を把握しておく必要があります。
厳しい話ですが、開業当初は波を起こせるほど収入がないことも多いのがフリーランスの現状です。
私は休業状態で開業したこともあり、約半年間は波を感じることなく過ごしました。
そこから少しずつ少しずつ毎月の収入に増減が出てきて、2年目には特大の波も経験しつつ、3年目からは小さな波で安定してきた状況です。
でも事業展開を変更するタイミングで仕事を減らす決断をしたので、4年目以降はまた波が活発になってきています。
収入の波は精神的にきつく感じることもあるので、ある程度の貯金があると安心ですね。
あとフリーランスでも安定した収入を得たい人は、単発・不定期の仕事よりも定期的な月額固定の仕事でビジネスを考えた方が良いかと思います。
仕事を断るのが苦手
最後に紹介したいのは、仕事を断るのが苦手な人が多いということです。
「ちょっと違和感があったけど」と前置きから始まる仕事の失敗談が実に多い!
この「ちょっと違和感」は多岐に渡ります。
- 担当者の仕事の進め方やスタンスが合わない
- 仕事の目的に賛同できない
- 時間拘束が長すぎる
- 契約金額が低すぎる
- 付随業務が多すぎる
- 締切が近すぎる
- 期待度が高すぎる
そしてこれらの違和感を口に出すこともないまま、契約してしまっている話が「あるある話」としてよく語られています。
私も2年目くらいまでは、仕事がなくなる不安が勝り断ることができませんでしたが、3年目からは断る前に違和感を解消することはできるようになりました。
そして自分の判断軸を明確にして仕事に向き合うようにしています。
仕事内容、時間、お金、一緒に働く人、環境などの優先順位もハッキリさせておいた方が判断しやすいですね。
私は開業当初は時間やお金よりも仕事内容や一緒に働く人を大切にしていたので、経験報酬の優先度が多かったですね。
今も経験報酬の優先度は高いですが、時間の優先度が上がってきています。
限りある人生の中で、何にどれくらい時間を使うのか。
この問いと向き合って違うと思えば断る仕事もありますが、まだまだ断れないものも多かったりします。
「あるある話」になる話題だけあって、スパッと割り切れないものですね。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。