【連載企画#138】お金について考える
2023年12月14日
カテゴリー: 徒然ブログ
この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。 |
お金とは何か?
ライフプランを考えるキャリアセミナーで頻度高く質問されることがあります。
「あなたにとってお金とは何ですか?」
その時々で微妙なニュアンスの違いはあるにせよ、私にとってはお金は「したいことを実現するために必要なもの」です。
日常を穏やかに過ごすための衣食住を整えること。
会いたい人に会いに行くこと。
学びたいことを学ぶこと。
行きたいところに行くこと。
食べたいものを食べること。
欲しいものを手に入れること。
子どもの頃からこの考えは変わりませんが、40歳になってから変わったことがあります。
貯金に対する考え方です。
貯金魔からの脱却
私は子どもの頃から貯金が大好きで、コツコツ溜まっていく過程が楽しく、自称・貯金魔として生きてきました。
お手本は母親で、コツコツ貯金しつつも、使う時は気前よくドンと使う姿に大いに影響を受けています。
そんな私の転機は、個人事業主になったことでした。
会社員をやめるつもりは全くない中で、気づいたら個人事業主の道を歩み始めた私。
諸事情により開業時は休業していたこともあり、継続貯金が途絶えました。
これまで金額を減らしたこともあるにせよ、1円も貯金をしなかった月はなかったので、とても動揺したことを覚えています。
会社員時代に転職する時も空白期間がないように調整したり、失業保険やインセンティブの振り込みなどがあったので、金額は減らしても貯金ゼロの月はなかったので。
毎月お給料が振り込まれることに慣れ過ぎていて、貯金するお金がないという状態に気持ちの整理が追い付きませんでした。
ただ、その時にふと頭をよぎったのです。
「貯金をして何をしたいのか」と。
私は子どもがいないので、子どものためにお金を使うことも残す必要がありません。
自分の寿命が尽きるまで身内に迷惑をかけないように過ごせるだけのお金があれば十分だと気づきました。
先延ばしからの脱却
貯金魔から脱却した転機がもう1つあります。
それは父の死です。
60歳で42年間勤めた会社を退職し、全く異業種に転職した父は65歳の定年後の生活を楽しみにしていました。
母と一緒にこんなところ、あんなところに行くんだと楽しみにしていたのに、叶うことなく旅立った父。
自分の代わりに母を連れて行ってほしいと、具体的な地名やそこで体験して欲しいことを私に託していきましたが、本当なら自分が行きたかったことでしょう。
「また今度」の今度を迎えることができなかった現実を目の当たりにして、先延ばしはやめようと決めました。
2024年は父と約束した母との旅行を実現します。
外出自粛の影響で3年も経ってしまいましたが、もう先延ばしはしたくありません。
毎年1か所ずつ、旅を楽しみたいです。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。