【連載企画#144】キャリコン資格者が就活をするなら
2024年1月25日
カテゴリー: 組織育成コラム
この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。 |
未経験転職のきっかけ
私がキャリアコンサルティングを始めて学んだのは、2006年。
独立行政法人 雇用・能力開発機構のキャリア・コンサルタント養成講座でした。
講座を受講する中で自己分析が進んだこと。
126時間の学びを修了した時に転職を決意した時のこと。
自分の可能性を信じることができたこと。
うまく言語化できませんが、「キャリアコンサルティングってすごいじゃん!」とワクワクした気持ちを今でもはっきり覚えています。
当時はまだ資格者ではありませんでしたが、学んだことを活かして戦略的に転職活動が進められて、希望通りのキャリアをスタートできたことも良い経験でした。
「キャリコン資格者が就活をするなら」
このお題を見た瞬間、当時のことが鮮明に蘇ってきたので、この経験を踏まえてながら私見をまとめていきます。
多角的な自己分析で深掘りできる
キャリコン有資格者は、複数の自己分析の手段を持っています。
キャリア理論に関する知識があり、自己分析をするためのフレームワークも知っている。
必要なアセスメントツールも分かっていて、必要なものを選択できる。
自分ひとりで自己分析するよりもキャリアコンサルティングを受けた方が効果的だと知っているから、有資格者のセッションを受ける。
だからこそ、自己分析の解像度が高く、具体的。
自分がしっくりくる言葉で自己表現できるから、自己PRもしやすい。
そんな傾向があると感じています。
長期的なキャリアプランニングができる
自己分析ができたら、将来のキャリアプランを具体的に描くフェーズに入りますが、キャリコン有資格者は目先の就職をゴールとするのではなく、就職後の未来も含めた長期的なキャリアプランニングをすることができます。
就職や転職は人生の転機ではありますが、ゴールではありません。
人生の羅針盤を常に更新し続けながら生きるスキルを持っているのが、キャリコン有資格者ではないかと思います。
面接官の意図を汲み取ることができる
キャリコン有資格者は面談スキルを自身が受ける採用面接でも活かすことができます。
面接官の質問の意図は何か?
何を聴きたいと思っているのか?
実際に私が採用面接を受けた時、特に面接練習はしていませんでしたが、面接官の意図が理解しやすくて驚きました。
求められているポイントに焦点をあてることができ、話がしやすかったです。
最後に
キャリコン有資格者が就活をすると有利なように思われがちですが、有利なことばかりではありません。
有資格者であることをプレッシャーに感じたり、本当はキャリア相談を受けたいのに受けづらいと感じたり。
自己分析が進まなければ、キャリコンなのにと自信喪失したり。
キャリコンはキャリアに関する専門的知識を持ち、トレーニングも積んでいますが、だからと言って順風満帆に就職活動が進むとは限りません。
キャリコン有資格者こそ、キャリアの転機はキャリコンに相談!
そんな循環が広がれば、もっともっとキャリアコンサルティングを受けることが日常になってくるのではないかと考えています。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。