【連載企画#81】学生に伝えたいこと
2022年11月8日
カテゴリー: 徒然ブログ
この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。 |
肩の力を抜いて深呼吸しよう
学生との出会いは就活支援もしくは採用活動がほとんどで、学生が人生の岐路に立っている時に出会うことが多いです。
そのためナチュラルな状態で会えることが少なかったりします。
気合十分のエネルギー量高めの状態か、疲れや不安で落ち込んでいる状態か。
だからこそ「肩の力を抜いて深呼吸しよう」と何より伝えたいです。
学生一人ひとり伝えたいことは異なりますが、このメッセージはどんな学生にも伝えています。
他に何か共通して伝えていることがあるか思い返してみたところ、2つ思い当たることがありました。
未来の自分に期待しよう
学生と話す中で気がかりなことは自己評価の低さです。
「やってみたいけど私には無理」
「前にも失敗したから上手くいくはずがない」
「A社がダメだったから●●職は向いていない」
私には無理、僕には無理。
自分で自分の限界を決めつけてしまっている学生が多いことに驚きます。
いざ頑張ってみようと思ってもサポートがあたり前の環境で育ってきた世代だからか、自力で考え取り組む方法が分からない学生もいます。
そこで「やっぱり無理なんだ」と諦めてしまう。
自分の可能性を自分で摘んでしまっているのです。
過去の自分ができなくても今の自分ならできるかもしれない。
今の自分ができなくても未来の自分ならできるかもしれない。
未来の自分の可能性まで否定する必要はありません。
こんな自分になりたい。
その未来がはるか遠くに感じるのは、先の未来を見過ぎているから。
明日の自分はどんな自分でいたいのか。
そのために今日できることは何か。
何かができるようになっていたいのなら、その何かについて今日1分でもいいから取り組んでみる。
1分から3分。
3分から5分。
5分から10分。
どんどん未来の自分ために時間を使えるようになってきたら確実に未来は現実になっていきます。
未来の自分に期待して今を生きる。
小さな行動が大きな自信に繋がります。
1日10分、内省しよう
もう1つ伝えたいことは、1日10分でもいいので内省タイムを作って自分の気持ちと向き合おうということです。
朝5分。
今日1日をどんな風に過ごせたら最高かイメージし、特に大切なスケジュールやタスクを確認します。
1日の中に楽しめる予定も組み込んでおけるといいですね。
そしてよる5分。
1日の振り返り、できたことや良かったことを振り返ります。
改善点を振り返るのも大切ですが、できたことやよかったことも忘れずに。
それが自信の種になるからです。
ざっくり翌日の予定を確認しておくと翌朝を慌てずに迎えられます。
自分のことは自分が一番良く知っている。
……本当によく知っていますか?
意識して自分と向き合う時間を作らないと、自分の気持ちは忙しさの渦に飲まれてしまいます。
1日10分、難しいようなら5分でもいいので内省タイムを作って自分と向き合う習慣を作って欲しいなと思います。
気合いを入れて手帳やノートを用意しなくても大丈夫。
スマホアプリを活用したり、記録しなくても頭に思い浮かべるだけでもいいので、できる範囲でぜひ。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。