【連載企画#56】家事の工夫
2022年5月17日
カテゴリー: 徒然ブログ
この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。 |
家事に絶望すると断言された私
「結婚することにした」と、ある友達に報告した時に「家事に絶望しそうだね」と言われました。
一人暮らし経験なしで結婚前まで家事は母任せだった私。
家事に限らず基本的にめんどくさがりなんですよね。
家事をやる時間があるなら他のことがしたい気持ちが強かったこともあり、結婚1年目は生活リズムをつかむまでしんどかったです。
自分が切り盛りして家事をするようになって8年が経った今は、家事と上手に付き合えるようになってきたと思っています。
めんどうなことは変わらないですが、気持ちの折り合いをつけられるようになったからです。
特別に工夫していることはありませんが、家事のストレスを減らすコツをつかむことができてから楽になりました。
7割で良しとする
結婚1年目は、母を見習って毎日気合を入れて家事をしていました。
早起きをして2時間くらいだったかな……?
今思えば2時間のかからないボリュームなのですが、とにかく当時は不慣れで時間がかかったんですよね。
出勤前に家のことは終わらせようと、とにかく必死でした。
半年くらいは頑張れましたが、長続きはしないものですね。
段々朝起きるのが苦痛になり、ちょっとしたことでイライラすることが増えました。
家事をしている時間があるなら、こんなことしたい、あんなことしたいという気持ちも日増しに強くなって、発狂したこともあります。
気持ちのセルフコントロールは得意という自負もあったので、その自信も崩壊し、ダブルできつかったです。
そんな状況を抜け出せたのは、「家事に絶望しそうだね」と言った友達の新たな一言でした。
「手抜きしてみたら?」
本当に些細な言葉でサラッと言われた言葉でしたが、ハッとしたんですよね。
やらなきゃ、やらなきゃ、やらなきゃと義務感いっぱいになっていたのは、他でもなく私自身。
誰に求められたわけでもないのに、勝手に自分で自分を苦しめていました。
自分でつくった家事の基準も厳しすぎたと気づけたのです。
そこから少しずつ毎日→2日に1回→3日に1回というように頻度を減らしたり、週末にまとめられることはまとめたり、手抜きと効率化を意識して家事と向き合うことにしました。
最初はしんどかった反動もあって5割くらいの気持ちで家事をしていましたが、それでは気持ちよく生活する環境が維持できなかったので、紆余曲折合って今は「7割くらいできれば良し」というところに落ち着いています。
生活していれば埃は立つもの。
「完璧な状態をキープし続けることなんて無理じゃん」と悟ってから、気持ちが楽になりました。
自分のあたり前を押し付けない
めんどうな家事の中でも、私が興味を持って取り組めるのが料理です。
大学の頃から料理教室に通っていましたし、食べることが好きなので探求心も食に対する意欲も高い方だと思います。
でも残念ながら、好きなだけで抜群に上手なわけではない。
盛り付けも苦手で映えない。
ということで、そこまでテンションが上がる食卓を作れているわけではありませんが、手の込んだ料理を作ったり、食材にこだわっていたりしていた時期もありました。
が、今は完全に「時短&手軽」なものしか作っていません。
単純に料理をする時間が取れないというのもありますが、何の反応もないのに自己満足で作っていることがむなしくなってきたからです。
「毎食残さず食べてくれるだけでありがたいよね」と割り切れた瞬間があり、気持ちが軽くなりました。
子供の頃からあれこれ食事について話しながら食卓を囲む生活しか知らなかったので、結婚後も同じような反応を勝手に期待していたのだと思います。
食事の優先順位や重要度は人それぞれ違うと理解してからは、勝手に期待して勝手に落ち込むことはなくなりました。
相手に勝手に期待して勝手に落ち込むことは自分勝手でしかないので、この経験は仕事や友人関係でも教訓にしています。
家事に限らず、期待値コントロールは大切だと思います。
楽ちんサービスを活用する
最後に、ここ1年愛用している「三陸おのや」の魚の定期購入をご紹介します。
レンジで温めるだけで、美味しい魚が食べられる手軽さが最高です。
本当は煮付け系は湯煎した方がおいしいと思いますが、めんどうなので全部レンチン。
それでも十分おいしいので、和食を食べたい時にピッタリですよ。
家事は気負い過ぎないことが一番!
私は共同生活をするための仕事だと割り切っているので、家事をした日はご褒美スイーツを食べています。
例えば、Venchiのチョコ。
おいしい珈琲と一緒に食べれば、それだけで至福のひと時に。
家事をがんばったご褒美としてちょっぴり贅沢を楽しむことも、前向きに家事と向き合う工夫です。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。