【宮治の自分史 #12】ITベンチャー人事編
2022年5月12日
カテゴリー: 自分史
「こんな人生歩んできました」と自己紹介を兼ねてスタートした「宮治の自分史シリーズ」。
亀の歩みで更新をしている自分史も残すところ、あと2回で一旦完結というところまで来ました。
連載12回目となる今回の記事では、広く深い仕事を経験できた「ITベンチャー人事編」をお届けします。
縁が繋いでくれた転職
2013年5月31日で外資系の人材総合ビジネス会社を退職した私は、10月に予定していた入籍まで実家でゆっくり過ごしていました。
私史上、一番自由気ままに何の制約もなく過ごせた貴重な時間です。
おかげで体重はみるみるうちに増え、顔の輪郭が変わるほどに。
ワーカーホリック気味に働いていた頃の反動も大きかったのかもしれませんね。
嬉しかったのは、約20年ぶりに父と同居できたことです。
定年退職した父が単身赴任から帰ってきたタイミングだったので、久しぶりに両親揃って一緒に暮らす、貴重な期間となりました。
父も私も仕事に行かない生活なので、母は大変だったかもしれませんね。
いつもは1人で過ごせていた時間がなくなり、今思うと心配りが足りなかったなと思うと、申し訳なかったなと思います。
「そろそろ仕事を探そうかな」と言った時の母の笑顔が、大変さを物語っているようにも感じました。
と言っても、この時の私は転職に関して何のプランもなかったので、まずは失業保険を受給して仕事探しをしようと悠長に構えていました。
結婚後の生活がどうなるか分からなかったのもありますし、人生で1回は失業保険を受給したいと思ったからです。
そんな想いを抱き、ハローワークに失業保険の手続きに行った当日。
しかもハローワークに着いた瞬間に、懐かしい人から電話がかかってきました。
「人事できる人探しているんだけど」
「社員でもパートでも雇用形態はどっちでも大丈夫」
「過酷な仕事はないから」
と、突然のオファーにビックリ!
詳しい話は割愛しますが、学生時代の縁が転職に繋がり、2014年1月から札幌本社のITベンチャー企業で働くことが決まりました。
多岐にわたる業務経験
ITベンチャー企業には採用担当として入社をしましたが、在籍した約5年間で担当した業務は多岐にわたりました。
組織人事、人材育成、IT営業、ECモールのカスタマーサポート、社員フォロー、社内イベント対応、上場準備など、人材総合ビジネス会社時代同様に「何屋さんですか?」状態でしたが、おそらくこれが私の「らしさ」なのだと振り返っています。
スペシャリストの方が市場価値が高いと言われていますが、ゼネラリストも極めればオールラウンダーになることができる。
そう信じて目の前の業務に邁進してきました。
心掛けていたのは、やる前から無理だと諦めないこと。
ベンチャー企業だからなのか、在籍していた会社の風土なのかは分かりませんが、とにかく目まぐるしく状況が変わる環境だったので、無理だと諦めても次々無理な話が来るわけで。
「何とかなる」というより「何とかする」力はものすごく身に着いた自負があります。
入社当時は、ワーカーホリックに戻ることが怖くて「残業はしません」とか「役職ポジションは遠慮します」と、前職の1/3以下の給料で働き始めましたが、気づけば人事責任者として充実した仕事をする道を選択していました。
その選択は間違っていなかったと、胸を張って言える経験ができたことに感謝しています。
「会社員+副業」の働き方
ITベンチャー時代に特筆しておきたいのは、会社の仕事をしながら個人の仕事もしていたことです。
キャリアコンサルティングや宝地図講座を開講していました。
副業があたり前の令和時代とは違い、2007年頃はまだまだ副業をしている人は少なかったですね。
「副業OKなんですか?」と驚かれることもありました。
入社条件として副業を快諾してくれた社長には今でも感謝しています。
収入としては申告不要な金額くらいの少額ですが、会社員をしながら自分で稼ぐ経験をできるのは恵まれた環境だったと思います。
安定と挑戦を両立できる「会社員+副業」の働き方は、最強なのでは!?というのが持論です。
会社員としての仕事も副業も思う存分、力量以上のところまで挑戦できた約5年でした。
とにかく濃かったです。
ゆるゆる亀の歩みで書き進めてきた自分史ですが、次回の「個人事業主編」で一旦完結できるところまで書くことができました。
次回は個人事業主として歩んできた2019年~2021年について綴っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。