【連載企画#64】退職エントリ

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この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。

個人事業主の契約終了エントリとして

久しぶりに書くことが思いつかないお題がやってきました。

雇用型で働くことを辞めてから4年経っている今、過去に在籍していた企業の退職エントリを書くのは違和感しかありません。

かと言って、毎週更新を止めることはしたくない。

そんな想いと葛藤しながら閃いたのは、個人事業主になってから携わった仕事の契約終了エントリ。

改めて振り返ってみると自ら契約終了を選択した仕事には、共通点があったことを思い出したのです。

自社の利益ばかりを優先する経営方針

ひとつ目の共通点は、自社の利益ばかりを優先する経営方針を持った企業の仕事だったことです。

表向きは「お客様のため」と言いながら、お客様を利益を上げるための道具扱いする言動に納得できませんでした。

業務委託契約をしている方に対しても、明らかに「やりがい搾取」な言動が続き、気持ちの折り合いがつかなくなったのです。

個人事業主1年目は、金銭報酬よりも経験報酬を重視していた私。

それでも「これ以上、この仕事を続けても自分にとってプラスになる経験は得られない」と、契約終了を決意しました。

「そんな甘い考えじゃ、個人事業主なんてやっていけないよ」

「運が良ければ1年は続けられるかもしれないけど、食べていけないよ」

こんな言葉に不安な気持ちが煽られもしましたが、結果的には負けず嫌いに火がついて個人事業が加速するきっかけに。

複数社の仕事を通じて、自分の信念や大切にしたことを確認できたことに感謝しています。

「やり切った感」を3回感じられた仕事

ふたつ目の共通点は、「やり切った感」を3回感じられた仕事です。

私は会社員時代から、この「やり切った感」を大切にしています。

「やり切った感」は、正直なところ自己満足の世界です。

ひと言で表現しがたいのですが、達成感、満足感、充足感、高揚感、爽快感などの感情が複雑に絡み合って感じるものでしょうか。

3年続けたら感じられるといった法則があるものではありません。

頑張れば必ず感じることができる感情でもありません。

だからこそ「やり切った感」で全身が包まれると「この仕事ができて良かった」と心の底からプラスのエネルギーが沸き上がるのです。

私はこのプラスのエネルギーを3回感じられたら、次のステップに進むと決めています。

日々挑戦したいことは増え続けているので、ひとつのことに固執し過ぎると新しいことに取り組めないからです。

とはいえ、愛着のある仕事を手放すには勇気が必要だったりします。

そのためマイルールとして「やり切った感」を3回と決めているのです。

5年目への想い

2022年10月で個人事業主として5年目を迎えることになります。

「1年続けられるか」と心配していただきながら、何とか歩みを止められずにいるのは、携わってくださっている皆さんのおかげです。

少しずつでも恩返ししていけるよう、仕事に邁進していきますますので、今後ともよろしくお願いします。


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宮治 有希乃の写真

宮治 有希乃

組織育成パートナー

ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。

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