【連載企画#152】卒業

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この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。

大人になってからの卒業とは

社会人にとって卒業とは、ある一定のフェーズや状況を終え、新しい段階に移行することを意味します。

成長や変化のプロセスの中で、過去の役割や環境から離れ新たなチャレンジに向かうこと。

つまり、自己実現や未来の可能性を追求する一歩です。

私は今、あることから卒業しようと前のめりに取り組んでいることがあります。

それは「なんちゃって個人事業主」からの卒業です。

なんちゃって事業ばかりの5年間

私は明確な目標を持たず、2018年10月に全く興味すらなかったフリーランスになりました。

会社員+副業の働き方が自分にはマッチしていると心の底から確信していたにも関わらず、想定しないことが立て続けに起きたからです。

独立当初は自営事業などまるでなく、必要としてくださるプロジェクトに業務委託として参画していました。

時期を見て会社員に戻るつもりでもいたので、自分で事業を作るという発想もなかったと記憶しています。

一方で、直接ご依頼をいただける仕事が増え、自営事業としてまとめる必要性も出てきました。

ここで「なんちゃって個人事業主」が爆誕します。

求められるままにサービスを作り、求められるままに提供する。

そのまま月日が流れ、今に至ります。

量産された魂のない事業

気づけば「提供できるけど想いが薄い」事業ばかりが量産されていました。

想いが全くないわけではないのです。

必要としてくださる方がいて、お役に立てることは嬉しいですし、もっと貢献したいと想いもあります。

しかし、そこに魂があるかと言われれば、口を摘むんでしまう。

できるけど、ここじゃない。

できるけど、これじゃない。

できるけど、私じゃなくてもいい。

色んな想いがグルグルと体中を駆け巡り、段々と心が疲弊してきているのが分かりました。

「何とかしないと!」と、2023年は色々と動いてみましたが、根っこの部分を見つめずに小手先の手法に走って大失敗。

全て空振りに終わり、余計に「なんちゃって個人事業主」に拍車をかける結果に終わりました。

真の個人事業主への道

2023年の失敗と反省を踏まえ、2024年は根っこの部分から見つめ直すことにし、ようやく自分のやりたいことを言語化できるレベルまで腹落ちできるようになってきました。

結局のところ第三者から見れば、私は個人事業主なわけで、「なんちゃって個人事業主」とか「真の個人事業主」と決めているのは私自身です。

要は自分への納得感次第という話なのですが、ここが重要だと思っています。

会社員としての働き方よりも個人事業主の方が自分のライフプランに合っていると確信できた今、とことん個人事業主として成長したいと考えています。

「なんちゃって個人事業主」を卒業する。

2024年の私の目標です。


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宮治 有希乃の写真

宮治 有希乃

組織育成パートナー

ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。

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