【連載企画#45】リアル二刀流
2022年3月1日
カテゴリー: 徒然ブログ
この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。 |
リアル二刀流を目撃した思い出
「二刀流」というキーワードで真っ先に頭に浮かんだのは、メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手でした。
北海道日本ハムファイターズ在籍中は、目の前で大谷選手の活躍を目にする機会も多く、たくさんの感動をありがとう!という気持ちが強い選手です。
実は大谷選手が6番投手でスタメンの「リアル二刀流」として出場した2016年5月29日の楽天戦を楽天Koboスタジアム宮城で現地観戦しています。
まさかビジター観戦で「リアル二刀流」を目にする機会に遭遇するとは驚きしかありませんでしたが、今ではとても良い想い出です。
さて、そろそろ私自身の二刀流について書き始めていこうと思います。
あまりまとまっていませんが、今日は思いのままに書き綴っていきたい気分なので、細かいことは気にせず書き進めます。
マルチタスクで成長を加速できた会社員時代
人間は2つ以上のことを同時にはできない。
できたとしても生産性や効率が悪い。
事あるごとに耳にする話で、実体験からも納得できる内容です。
その一方で、やりたいことを実現していくためには、同時並行で進める力を身に付けないと時間がいくらあっても足りないという思いも抱いています。
物事を同時に進める力を身に付けられれば、1日24時間が36時間に、うまくいけば倍の48時間にだってなるのではないか。
そんな期待もあって、20代の前半からマルチタスクで仕事を進められるよう意識的に仕事を引き受け、訓練してきました。
単調作業が苦手で飽きっぽいところがあるからか、マルチタスクは肌に合っていたのかもしれません。
30代になると複数のポジションを掛け持ちすることが楽しくなってきて、専門性を極める道ではなくオールラウンダーを目指すことにしました。
オールラウンダーは使い物にならない。
40代になって苦労するから、何でも手を広げても後々苦しむよ。
そんな助言もありましたが、オールラウンダーで突き抜ければいいと覚悟を決めて取り組みました。
当時は今以上に頑固で、必要以上に意地を張っていたのだと思います。
30代前半に勤めていた人材総合ビジネス会社では、名刺上の肩書は営業でしたが、実際に担当していたのは営業だけではありません。
コーディネーターやBPOプロジェクトのマネージャー、社内講師、HRコンサルタント、キャリアコンサルタントと多岐に渡り、どれも片手間ではなくどっぷり対応していました。
私の人生の中で最も働いて最も成長できた6年です。
30代後半に勤めていたITベンチャー企業は、担当レベルの人事業務だけという話で入社しましたが、振り返ると何者だったのか説明できないくらい、ありとあらゆる業務を経験できました。
こまごましたことも入れると数えきれませんが、大まかなくくりで例を挙げると「人事×ECサイトのカスタマーサポート」や「人事×IT営業」といった掛け合わせです。
30代は二刀流というよりも、十刀流くらいの勢いで仕事をしていましたが、振り返れば全て成長に繋がっています。
40代になって苦労するところか、この経験があったからこそ、個人事業主としての今があると自信を持って断言できます。
マルチタスクで欠かせないこと
最後に私がマルチタスクで仕事進めるうえで、これだけはやっておいた方が良いと実感したことTOP3をご紹介します。
【1】タスクを全て洗い出し、俯瞰できる状態で整理する
シングルタスク、マルチタスク関係なく、タスク管理には手持ちのタスクをすべて洗い出すことが必要不可欠です。
仕事の抜けや漏れ、ミスが多い人ほど、この作業を適当に行っていることが多く、自分が何をしたら良いのか分かっていないことが多かったりします。
タスク管理というとデジタルかアナログかと手段ばかり気にしがちですが、正直管理方法は自分がしっくりくる方法であればどちらでも大差ありません。(私はTodoistというアプリを愛用しています)
大切なのは常にすべてのタスクを俯瞰して確認できること。
特にマルチタスクを実践するうえでは、基本中の基本だと考えています。
【2】作業時間を把握する
いわゆる時間見積りです。
どのタスクに何分かかるのか、把握できていますか?
どのタスク同士を組み合わせるか、隙間時間に何のタスクを入れていくか。
タスクごとに想定時間が分からなければテンポよく組み立てることはできません。
想定より早すぎても遅すぎても段取りにひずみが生じます。
適性な時間を把握することが大切です。
【3】関連業務をまとめて対応する
私の場合、まずは1日に行うタスクをパソコンを使うタスクと使わないタスクで振り分けてスケジュールに落とし込んでいます。
ほとんどパソコンを使うことが多いですが、思考整理系のタスクはあえてパソコンやスマホに頼らないようにしているので、ノートとボールペンだけ持ってカフェに行った方がはかどったりするんですよね。
タスクの性質によって作業場所も変えると効率が上がりやすかったりもします。
あとは単純作業、調査、作り込み、フィールドワークといったタスクの種類に分けたり、人事、キャリアといった領域で分けたりしながら、関連業務をまとめて対応できるよう調整することもオススメです。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。