コミュニティとしてのコワーキングスペースとは
2019年6月28日
カテゴリー: 自分磨きコラム
最近「コワーキングスペースってどうですか?」という質問を受ける機会が増えてきました。
私がSALOON札幌のレギュラーメンバーになったことが少しずつ浸透しはじめてきているからかなと思っていますが、「どうですか?」とセットでよく聞かれるのが「実際そんなにコワーキングスペースで仕事していないですよね?」という質問です。
質問されて確認してみたところ2月15日からレギュラーメンバーになって約4か月半。
私が実際にSALOONに行ったのは22回!
1ヶ月平均で5回以下、週1ペースくらいということになります。
ほぼフルタイムで就活支援のお仕事をはじめてからは、月2回くらいしか利用していません。
……と、確認したことをお伝えすると「レギュラーメンバーで定額会費払うのもったいない」と言われることが多いです。
かつ、SALOONから徒歩10分圏内には、超綺麗で無料で利用できるノマドワークに最適な札幌市図書・情報館もありますので、2人に1人の割合でこちらの施設を猛烈にオススメしていただいています。
私自身、札幌市図書・情報館は良く利用していますし、快適な環境でノマドワークの場所としてオススメすることもあります。
ただ、だからと言って「SALOONのレギュラーメンバーを辞めよう」ということにはならないです。
それは、私にとってコワーキングスペースはノマドワークをする場所ではなく、コミュニティのひとつだからです。
コワーキングスペースとは何かを考える
ここ数年で「コワーキング」という言葉が一般化して、「それ何?」と疑問を持つことなく生活の中に浸透してきているかなと感じていますが、そもそも「コワーキング」って何でしょか。
「コワーキング」を英語で書くと「CO-WORKING」となり、「CO」は「共同」とか「一緒に」という意味があります。
そこに「WORKING」と「SPACE」がくっついて、「共同で仕事をする場所」とか「複数の人が集まって仕事ができる場所」がコワーキングスペースとなります。
実はこの定義から考えると、私のワークスタイルにはコワーキングスペースはアンマッチでした。
基本的に外部セミナーに登壇させていただいたり、クライアント様社内での仕事が多く、その他の仕事も自宅でできるからです。
自宅の作業スペースも特に不便はなく、フルリモートの仕事をしていたこともあり環境は整っています。
なので、わざわざランニングコストを増やしてまで、コワーキングスペースを利用する必要はありませんでした。
ただ、自主開催のワークショップや個人セッションをする場所をどうするか……。
これだけはなかなか解決できない悩みでした。
そんな悩みを抱えながら、ずっと場所を探していている中で出会ったのがSALOON!
レンタル会議室やサロンと同列でSALOON札幌が出てきたので、コワーキングスペースを探していたわけではなく、たまたまヒットした場所がコワーキングスペースだったという感じです。
定期的にイベント開催をしているところがSALOON札幌の魅力のひとつでしたが、レギュラーメンバーとして所属することで「居場所ができるかもしれない」「成長できるかもしれない」「新しいチャレンジができるかもしれない」というコミュニティとしての魅力を大きく感じたのも契約の決め手になりました。
このあたりのビフォーアフターは、フリーランスになって8か月目の心境をまとめた「どこかに所属することで得られた安心感と活力」にも書いていますので、ぜひご覧ください。
現在は私がレギュラーメンバーになった時よりも、多彩なメンバーが増えてきていて、色々なコラボ企画も実現できるようになってきています。
かけ算理論が大好きな私にとってコラボ企画は、SALOONでやりたかったことのひとつなので、これからがさらに楽しみですね。
第3の場としてのコミュニティ
私は会社員の頃から複数のコミュニティに参加していることが多く、いわゆる「第3の場」というものを意識的に作っています。
それは家や会社だけでは出会えない人に出会える楽しさを知り、それが病みつきになっているからです。
私は必ずしもコミュニティが万人にとって良いことだとも思っていないですし、必ずしもコミュニティに入ることが良いことだとも思っていません。
ただ私はコミュニティに入ることで、格段に視野が広がり、思考と心が柔軟になってきています。
そのおかげで、自分自身のやりたいこともスケールアップして、実現できてきているので、これからもコミュニティを大切にしていきたいですね。
これからのコワーキングスペースは、作業スペースというよりはコミュニティスペースになっていくのではないかと考えていて、SALOONは着実にコミュニティスペースとして進化しています。
もちろん集中して仕事ができる作業スペースもありますので「個人で集中する時は集中し、メンバーとのコミュニケーションも楽しめる」、こんな場所がSALOONです。
夏に向けて有志のメンバーと講座の企画も進んでいて、これからの活動がますます楽しみ!
コワーキングスペースに限らず「自分にとって居心地の良いコミュニティってどんなところだろう?」と探してみるだけでも自分の価値観や大切にしていることが分かってきたりして、面白いですよ。
ぜひ1度考えてみてはいかがでしょうか。
●プロフィール
●ReOS LABOの提供サービス
●お問い合わせ・お申し込み
宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。