自由とは~自分で選択できること
2019年7月12日
カテゴリー: 自分磨きコラム
2018年10月にフリーランスになってから「フリーランスは、自由に生きていけていいね」とたまに言われることがあります。
そのたびに「フリーランスだから自由なのか?」と妙な違和感を覚えて、ややしばらく「自由って何だろう…...?」とモヤモヤしていました。
私なりの答えはTwitterでもツイートしたのですが、その後も色々な想いがグルグルしていたので、今回の記事ではもう少し掘り下げて考えてみます。
「フリーになると自由に生きれていいね」と言われ、自由について考える。私は自分が何をするか自分の意思で選択できることが自由だと思っているから、フリーになる前から自由に生きてきたし、自分で選択したことに何かしらの制約があっても、自由な選択の結果だからそれは不自由ではないと思ってる。
— 宮治 有希乃|人と組織の自走力を高める人 (@ymiyaji7920) June 29, 2019
私が考える自由とは「自分が何をするか自分の意志で選択できること」。
Wikipediaには「他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていること」と解説されていますが、私としては「従っている」よりは「選択できる」の方がしっくりきます。
「人生は選択の連続でできている」とよく言われますが、まさにその通りで、一瞬一瞬の選択の積み重ねが今現在の自分です。
自分の意志で選択を積み重ねることができているのであれば、時間のあるなしに関係なく、自由に生きているということだと私は思っています。
「フリーランスは、自由に生きていけていいね」と言った方は、話の文脈から考えて拘束時間がないことを「自由」と表現していたので、「フリーランスだから自由なのか?」という私の違和感に繋がりました。
もしかしたら、私自身が平日1日8時間(+α……時期によっては最大20時間)拘束される会社員として働いていた18年間、特に不自由さを感じていなかったからもしれません。
もちろんいくら自分の意志で選択した会社で働けたとしても、すべてが思うようにならないのが会社員の特徴でもあります。
勤務地、仕事内容、上司、部下、同僚、お客様など、自分の意志ではどうにもならないことの方が多いです。
ただ自分に与えられた役割や環境でどう働いていくのかは、基本的に自分で選択できます。
ものすごく理不尽なことや納得いかないことがあった時、自分はどう行動するのかを自分で選択できるのです。
「がんばる」「適当にやる」「とりあえず様子を見る」「傍観する」「議論する」「抗議する」「話し合う」「話を聴く」「諦める」「逃げる」「辞める」……あらゆる選択肢がある中で、自分は何を選択するのか。
その選択ができることを、私は自由だと思っています。
幸い、私はずっと自分の意志で自分の行動を選択し続けることができたので、不自由ではありませんでした。
でも自分の意志で選択できない場合があるのも事実です。
例えば、自分の選択をいつも否定され続けたらどうでしょうか。
自信がなくなって選択することが怖くなるかもしれません。
心や身体がダメージを受けていたらどうでしょうか。
何をするのも無気力で、全く選択肢が浮かんでこないかもしれません。
自分のこれまでを振り返ってみると、私自身を肯定的に受け入れてくれる環境で生きてこれたからこそ、私は自由だったのだと分かりました。
「選択できる自分」は、環境がつくる
私は「自分の意志で選択できること」が自由であると同時に、幸せなことだと感じています。
出会ったすべての人が私のことを肯定的に受け入れてくれたわけでもなく、批判されたり、けなされたり、バカにされたり、色々なことはありました。
でも、そこで自信を失わず、自分を信じ続けてこれたのは、身近にいる人たちのおかげです。
肯定的に私を受け入れ、受け入れてくれるからこそ、おかしいと思うことはしっかりと愛情をもって指摘してくれる。
そんな身近な人たちがいたからこそ、私は自由でいることができ、きっとこれからも自由なのだと思います。
無気力だったり、どうしようもなく辛くて選択肢すら浮かんでこないという時は、自ら環境を変えることは難しいかもしれません。
ただ確実に言えるのは「自分の意志で選択できる=自由に生きる」方法のひとつは、肯定的に自分を受け入れてくれる環境に身を置くことです。
たとえ今いるところから逃げることになっても、全く心配することはありません。
逃げる時は、どこかを目指して走っています。
目指す場所があるというだけで、新しい一歩を踏み出していますので、そこから未来が繋がっていきます。
「自分の意志で選択できる人=自由に生きる人」を増やしていきたい。
自分の意志で選択できずにいる人が「まずは相談してみよう」とはじめの選択肢になれる存在でありたい。
私はそんな想いも持ちながら、個人セッションやワークショップをしています。
そして、私のまわりには自由に生きる人だけでなく、自由に生きる人を心から応援しようと活動している人がたくさんいます。
そのひとつが、私も所属しているオンラインコミュニティ「AFTER SCHOOL」です。
オンラインコミュニティではありますが、札幌市内に部室があるためオフラインコミュニティとも言えます。
AFTER SCHOOLは「誰かの夢をみんなで実現させちゃおー!」の考えで発足した会員制のチームです。
たくさんのプロジェクト(みんなの夢)を一気に動かしていくことによって、スピード感をもって進めていくスタイルで運営しています。
多種多様な職業の方が所属し、行うプロジェクト自体にも垣根はなく、全国、全世界で「みんなで誰かの夢を叶えちゃおー!」という、肯定感しかないチームです。
とても居心地が良いですね。
▲AFTER SCHOOLグランドオープンのひとこま。暖かい家族みたいな繋がりが心地よい空間です。早く帰ろうと思っていても、ついつい話が弾み、長居してしまう空間です。
「選択できる自分」は、習慣がつくる
もうひとつ、自分の意志で選択できるようになる方法があります。
それは、小さな習慣を積み重ねることです。
小さなことであったとしても、習慣化している時点で、「それをやる」と自分で選択していることになります。
私がオススメする習慣は3つ。
「モーニングページ」「よかった探し」「ストレッチ」で、どれも15分くらいできる小さな習慣です。
モーニングページは、「朝起きた時に思ったことをノートに書いていく」というもので、自分でも意識していなかった願望や気づきがドンドン書き出されて面白いです。
寝起きなので頭がボーっとして、目も半開きですが、書き終わることにはスッキリして、目もしっかり開きます。
よかった探しは、夜にやるのがオススメで、1日を振り返りよかったことを探していくものです。
よかった探しが習慣化すると、ネガティブなことしかなかったとしても、そこからポジティブを探す癖がつくので、気持ちの切り替えも早くなります。
ストレッチは、朝やるのがオススメです。
私はゆるゆるな感じで本格的にはやっていませんが、身体をほぐすことで身体全体に酸素が行き届き、リラックスできますよ。
まずは、自由の第一歩として、ひとつからでもご自身に合う小さな習慣をはじめてみてはいかがでしょうか。
それが、自分の意志で選択できるきっかけになり、そこからどんどん自由に生きていけるようになると信じています。
●プロフィール
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。