「継続力」よりも「再開力」を大切にしている理由

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1月は「新年の目標」を立てる方も多いタイミングということもあり、Twitterでは「毎日〇〇する」という宣言ツイートを見る機会が増えた気がしています。

そんな中、年始にツイートした内容がこちら。

「継続力」よりも「再開力」を大切にした方が、長い目で見た時に必要なことだけをしっかりできているという実感に基づくツイートです。

この内容について「もう少し詳しく知りたい」というお問い合わせをいただいたので、このブログで実例を交えてまとめてみます。

継続的ないことを想定内と考える

目指したいゴールに向かって「毎日〇〇する」という習慣は効果的で、私もいくつか取り組んでいます。

例えば、早起きチャレンジをすることや朝モーニングページを書くこと、夜3行日記を書くことです。

早起きチャレンジは生活リズムを整えるため。

モーニングページや3行日記は心を整えるために行っていますが、可能限りハードルは低く設定しています。

早起きチャレンジはあくまで「チャレンジ」なので、できなくてもOKとしていますし、モーニングページは、寝起きすぐではなかったとしてもOK。

3行日記は翌朝になってもOKとしているので、あまり肩肘張らずに取り組めています。

小さな習慣」を参考にしながら、継続できる仕組みづくりをしているのです。

このように継続できるように行動のハードルを低く設定する工夫をしつつ、基本的には「継続できなくてもダメ出しをしない」と決めています。

それは「継続できないことは想定内」だと捉えているからです。

私は日常生活に支障がない程度ですが甲状腺疾患を抱えているので、日によっては気分がすぐれなかったり、身体がダル重い日があります。

何かトラブルが発生してイライラしてしまったり、落ち込むこともあります。

私が甘いだけかもしれませんが、体調や気分がすぐれないと、いつもできていることであっても取り掛かる気力は湧きづらいです。

逆に楽しいこと、嬉しいことがあった時も意外と継続が途切れることが多いです。

「こっちの方を優先したい」という気持ちが抑えられず、毎日続けている習慣を後まわしにしてしまいます。

また、旅行や出張にでかけると生活のリズムや環境が変わり、普段できていることがしづらい状態になることもあります。

体調、気分、環境などが変化する毎日の中でも継続している方はもちろんいらっしゃいます。

ただ私はいくら挑戦してみても、正直厳しかったのです。

出来ない自分にダメ出しをし続けて、良いことは何も起こりませんでした。

それよりも「継続できなくてもOK」と自分を許し、途切れてもそこからまた再開することにエネルギーを注いだ方が、結果として途中で投げ出さずにやり遂げることができました。

途切れた時こそ、目的に立ち返る

例えば、食生活アドバイザー3級取得に向けて勉強をしていた時。

試験までの2か月間「毎日2ページ分の勉強をする」と決めました。

ただ当日は22時近くまで残業する日が多く、3日連続して勉強できれば良い方で、毎日継続とは程遠い状態に。

その時行ったのは「目的に立ち戻ること」です。

「私は何のために食生活アドバイザーの勉強をしているのか」と、自問自答していました。

バセドウ病の治療後に甲状腺低下症になった時、食生活を整えたことで「10kg太る」と言われていたことも回避し、鬱々した状態になることもなく元気に過ごせていること。

キャリア相談で健康に関する悩みを受けることも多く、自分の実体験だけではなくしっかりとした知識と合わせてより質の高い話ができるようになりたいと思ったこと。

食べることが好きと公言している以上、「食べる」ことをもっと極めていきたいと思ったこと。

こんな想いが溢れてくると勉強したくて仕方なくなり、自然と再開できました。

途切れた時こそ目的に立ち戻る。

ちなみに私は「再開力=再開するか、やめるのかを判断する力」と考えているので、目的が明確に出てこなかったら、スパっとやめることにしています。

やめることで本当に自分がしたいことだけに集中して取り組めるからです。

継続できている時も、自問自答は効果的

継続していることが途切れても、目的を自問自答して再開するかどうか決める。

同時に継続できている時も、定期的に目的を自問自答することで「何となく続けている」ことに気付くことができます。

継続できているから素晴らしいということでもなく、目的もなく継続していることはあまり意味がないのではなと考えています。

継続力ばかりにとらわれてしまうと本質を見失ってしまいやすいです。

「何となく続けていること」は意図的に中断して、再開力を発揮する。

このような想いがあるので、私は継続力よりも再開力を大切にしています。


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宮治 有希乃の写真

宮治 有希乃

組織育成パートナー

ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。

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