【連載企画#59】私は私のここが好き
2022年6月7日
カテゴリー: 自分史
この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。 |
好きなところが思いつかなかった20代
「自分の好きなところを100個書き出してください」
これは、20代の頃に受講した某研修で出された個人ワークのお題です。
当時の私はスーパーネガティブ。
自分に良いところなんてない。
好きなところなんて思いつかない。
そんな想いだけが身体全身を駆け巡り、全く筆が進みませんでした。
大げさでも何でもなく、本当に何も思いつかなかったのです。
見かねた友人が「ゆきのは優しいじゃん」「気が利くよね」「コツコツ頑張れるタイプでしょ?」と言ってくれたおかげで、疑心暗鬼になりながらも白紙提出は免れることができました。
「優しい」
「気配りができる」
「忍耐強い」
100個の目標に対して3個しか書けませんでしたが、ゼロだと思っていた私にとっては「3個も書けた」満足感の方が強かったです。
その後、陽転思考に出会って「よかった探し」が習慣になったことで、私のスーパーネガティブは少しずつ和らぎました。
今思えば「3個も書けた」と思えている時点で、スーパーネガティブだと思い込んでいただけだったのかなとも振り返っています。
細く長く続けられること
さて、本題に移りましょう。
私は私のここが好き。
まず浮かんできたのは「コツコツ」という言葉です。
子供の頃はおねだりした公文式も進研ゼミもサボってばかりだったので「コツコツっぽく見せているだけだよ」と、ひねくれていました。
でも思い返すと、欲張らずに取り組んだことは長く続けられるんですよね。
不器用な私が10年間パン教室に通い続けて、フランスパンやクロワッサンを焼けるようになったり。
プリザーブドフラワーも作り続けることで、アレンジのコツを身に付けたり。
案外コツコツ続いているのです。
仕事も4回ほど転職をしていますが、平均在職期間は約5年。
「石の上にも三年」よりも長く在籍しています。(1社を除く)
完璧に続けようとするのではなく、途切れたら再開すればいい。
そんな気持ちが強いからこそ、細く長く続けられる。
続けられると自信にもつながって、自分のことも好きになる。
この循環を作れている自分が好きです。
ピンチに冷静
財布を落とした。
飛行機に乗り遅れた。
トイレの水が出ない。
これまで色々なピンチに遭遇してきましたが、年々冷静に向き合えるようになっている自分が好きです。
きっと自分で考えて、自分で判断する機会が増えてきたことで冷静さが増してきたのだと思います。
実家暮らしの時は、何だかんだと母親に甘えていて自分で判断する機会を放棄していました。
会社員の時も「会社の判断軸」に沿った判断が求められるため、自分で判断しているつもりでも実際は会社に守られていました。
今の私には甘えられる実家も会社もないので、どんな状況でも自分で判断する必要があります。
となると、ピンチだからと言ってアタフタしても始まりません。
冷静に状況を整理し、何をしたら良いか考え、行動に移す必要があります。
この行動までのステップを冷静にテキパキ対応できている時の自分は好きですね。
本当に心の底から苦手な虫の対処とか、大切な人のピンチなどは冷静さを失うこともありますが、9割近くは冷静に対処できると自負しています。
以前、財布を落とした時に夫から「楽しそうにカード会社に連絡しているよね」と言われたこともあります。
財布がないのは事実。
どれだけ後悔しても、愚痴っても何もしなければ見つかりません。
それなら見つかる可能性を上げること。
そして落としたことで生じるリスクをつぶすこと。
どんな手続きが必要なんだろうと興味を持てれば、面倒くさがらず興味を持って対応できます。
気持ちが前向きなら状況も好転するものです。
2回落とした財布は2回とも現金を含め、手元に戻ってきました。
そんな強運な私も好きですね。
●プロフィール
●ReOS LABOの提供サービス
●お問い合わせ・お申し込み
宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。