目標面談で気づいた「誰かと約束する」ことの効果

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多くの企業や学校で新年度を迎えた4月。

(と言いながら、私は大学を卒業してから1度も4月が新年度だった経験はありません笑)

新年度といえば、今期の目標設定と行動計画を考え、上長との「目標設定面談」を行う企業が多いかと思います。

私も会社員時代は、年2~3回、自分で目標設定をして、その目標が会社の方向性と合っているか、会社が期待する役割を果たせるものなのか確認するための面談がありました。

そして、その目標が達成できたのかどうか、その成果の報告とフィードバックを受ける「目標成果面談」もありました。

企業によって、その頻度や方法は千差万別ですが「目標設定→目標達成に向けたアクション→振り返り→新しい目標設定」というサイクルが基本です。

いわゆるPDCAサイクルですね。

私はこれまで18年近く会社員として働いていたので、このサイクルは年間のルーティーンのようなもの。

そのためフリーランスになってから「目標設定をしても面談はないんだな」とふと気づき、喪失感が襲ってきたものです。

ただ「会社員時代の面談が有意義だったか」と言えば、個人的にはNO。

立場的にも、役割的にも「自分のことは自分で」みたいな感じでしたし、ほとんどの期間において「結果がすべて」みたいな状態だったので、面談があっても目標自体に関する話は、最短15秒で終了したこともありましたので。

それでも「自分の話を聴いてもらえる時間」と考えれば、普段は話を聴くことの方が圧倒的に多い私にとって、とても有意義で貴重な時間だったと振り返っています。

だからこそ「話せる場所」が減ったと感じ、喪失感が出てきたのかもしれません。

誰かと約束することの効果

そんなこんなで「目標設定面談」とは縁遠くなったと思っていたのですが、実はこの4月から面談をしてもらえる機会に恵まれました。

活動拠点の起業副業支援型コワーキングスペース SALOON札幌で「月イチで目標設定面談が受けられる」というメンバー特典が追加されたのです。

「10年後までを見据えて今からしっかりやっていきましょう」というコンセプトのもと、指定の目標シートに10年先の目標まで書き出し、面談では直近3か月先くらいまでの具体的目標とアクション、進捗状況について話を聴いてもらえるというものです。

私はこの特典が発表されてから、すぐに面談日程調整をして朝活で目標シートの作成をはじめました。

4月からははじめた「#早起きチャレンジ」 も、「目標シートをつくるぞ!」という気持ちがあったから、1週目を頑張れたと思っています。

目標シートはアレンジ自由ということだったので、ISD個性心理学の勉強会で学んだリズムマネジメント(1年ごとの特徴、サイクル)の情報も追記。

アレンジしすぎて、原型が跡形もない目標シートになっていましたが、漠然としていた「やりたいこと」を見える化することができました。

それだけでも気持ちがスッキリ、晴れやかな気分になれるものですね。

私は明確な目標を持ってフリーランスになったわけではない(詳しくはこちら)ので、何をやっていきたいのか自分でもよくわからず悶々としていた私にとって、思考や感情を整理する良いきっかけにもなりました。

目標面談の機会がなければ、思考や感情を書き出して見える化することもなく、いつまでも悶々としていただろうと思うと「誰かと約束することの効果は絶大だな」とビックリです。

正直に言うと、年明け早々から目標の見える化やアクションプランを作り、春には3か月の振り返りをしている段取りでした。

さらにはMY宝地図もリニューアルが完了している予定でした。

ただ、思うだけで行動しないのでは、全く意味がありません。

何だかんだ理由をつけて、自分でやると決めた「自分との約束」を守れないのは、逃げているのと同じです。

そんな状態になっていることに対しストレスを感じ始めていたので、目標シートに書き出すことで「ありたい未来」「ありたい自分」を見える化できたことは、大きな前進となりました。

話すことで思考と心が繋がってくる

こうして迎えた目標面談当日。

SALOONはいつでも気軽に相談できる環境なので、改まって目標面談をセッティングしなくても話せるのですが、やっぱり面談となると気持ちがシャキッとしますし背筋が伸びる感覚がありました。

10年先の目標までシートを見ながらの面談。

「私、とにかく話していたな…。ひたすら話していたな…。」というのが率直な感想です。

そして話しながら、散らばっていた自分の想いが整理されていき、思考と心が繋がってくるのが分かりました。

SALOONの目標面談は、基本的に肯定的受容をしてくれます。

否定的なフィードバックももちろん必要なのですが、私自身がすでに感じている課題が多すぎる状態なこともあり、頭ごなしなダメ出しONLYのフィードバックは、しばらくは遠慮したいというのが本音でした。

(建設的な改善フィードバックはいつでもウェルカムです!)

最近は自己肯定感が下がってきているという自覚があったので、肯定的受容をしてくれる安心感がありがたかったです。

そして、自分の原動力に直結する肯定的受容は、本当に励みになりますね。

今回の目標面談では、5月末までは大学生向けの就活支援の仕事中心となるので、そちらに軸足を置きながら6月以降に向けて準備を進めていく計画を立てました。

6月以降は道内数ヶ所での研修登壇予定もあるので、講師業に軸足を置いた活動ができるよう徐々にシフトしていこうと考えています。

また、目標面談を通して私の中ではっきりわかったのは「穏やかにチャレンジし続ける人生」を生きたいということです。

ワーカーホリックも経験するほど仕事人間だった私ですが、父の他界や自分の病気、働き方の変化により、大切だと思えるものが変わってきたなと感じています。

ストイックなところがありましたが「穏やかに生きたい」という気持ちが強まってきています。

その気持ちが10年間の目標にも現れていたので、また来月の目標面談で掘り下げていき、MY宝地図も一新したいですね。

「新しい宝地図を見たい」と言ってくださる方もいるのが本当に励みになっています。

私の夢や目標を応援してくれていると思うと、本当に嬉しいですし、見てもらう約束もしたので、さらに気合が入りました。

小さくても一歩踏み出すことが大切

私の理想のライフスタイルは「仕事で全国を飛び回りながらご当地グルメを食べ尽くすこと」です。

ご当地グルメには、地域振興の熱い想いが詰まっているものが多く、その地域の歴史や人々の想いにも触れることができるので、とても奥深いです。

ご当地グルメの背景を知って、現地でお店の方と会話をしながら理解を深めて味わう。

理屈抜きで純粋に幸せを感じることができるひと時だと思っています。

あと、食に関わる人のキャリアを取材させていただいて、キャリアの観点で食と関わる活動もできたらいいなと、これはまだ漠然としていますが考えてもいます。

また、私が住む札幌もグルメ王国です。

ご当地グルメに限らず、おいしい食事を楽しめるお店が本当に多くテンションが上がります。

私は食べ歩きが好きなので、機会があればあらゆるジャンルのお店に行っていますが、最近の注目エリアはSALOONがある「創生川イースト」です。

★創生川イーストとは?
札幌市中央区の創成川や創成川通周辺から東側一帯のことで「創生川東」とも呼ばれています。再開発が進んでいる札幌でも注目度が高いエリアです。

こんな話を目標面談で話したら「SALOONのブログで創生川イーストのグルメ記事を書いてみたら?」というビックリな展開になり、2日後には食べ歩き情報の記事が公開されました。

★2020年8月20日追記:SALOON卒業に伴いグルメレポートは非公開となりましたが、記念にアイキャッチだけ掲載しておきます。

とにかくカジュアル内容で、情報量も少ない記事です。

それでも「小さくてもはじめる一歩って大事」だと、この記事で気づきました。

「食べ歩きが好き」ということを知っていただけただけでなく、ブログ読者の方から、グルメ情報をいただいたり、趣味のInstagramをフォローいただけたり。

小さくても一歩踏み出したからこそ、嬉しい出来事も起きるのだなと実感しています。

「大きな目標も、まずは小さな一歩から」

「目標は経てたけど、なかなか重い腰が上がらない」という方は「誰かと約束する」ことで、一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。

例えば、私のセミナーで宝地図を作ってくれた方の中には、定期的に近況報告をしてくださる方がいます。

「報告すると決めてから、目標をクリアしやすくなった」とおっしゃっていて、実際にどんどん宝地図に貼った夢を描いていた以上のスケールで叶えています。

そんなわくわくするお話しを聴いた私もさらに前向きな気持ちになって、心地よいエネルギーの循環を感じることが多いです。

こんな循環を紡いでいけるご縁が繋がっていけば「穏やかにチャレンジし続ける人生」を生きていけそうな気がしています。


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宮治 有希乃の写真

宮治 有希乃

組織育成パートナー

ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。

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