個人事業主の私が十勝旅行で感じた時間割の効果
2019年9月3日
カテゴリー: 自分磨きコラム
実は今年の夏、密かに迷ったことがあります。
それは「夏休みを何日取るのか?」「夏休みってそもそも取るのか?」ということです。
「えっ?そんなこと?!」と思われた方も多いと思いますが、私は結構迷いました。
フリーランスは自分の意志で時間管理をしやすい働き方なので、あえて「夏休み」と決めなくても休みたければいつでも休める環境だからです。
そのため、夏休みについては特に意識していなかったのですが、知り合いのフリーランスの方が「今日から夏休み!」とTwitterでツイートしたりしているのを見るうちに、急に夏休みが気になってしまいました。
我ながらものすごく素直だなとビックリ!笑
でも、この素直な気持ちを大切にすると決めて、8月末に1泊2日の十勝旅行へ行ってきました!
十勝旅行の様子は、noteにまとめていますので、よかったらご覧いただけると嬉しいです。
大自然の中をセグウェイで駆け抜けたり、気球に乗ったり、本格的なチーズフォンデュを食べた様子をご覧いただけます。
見積りをするなら、お金以上に時間が大切
今回の十勝旅行は、私が最近意識している「時間見積り」の効果をとても感じる2日間でした。
時間見積りは「何にどれくらいの時間がかかるのか?」をひとつひとつ予測し、予測した時間と実際にかかった時間を比較しながら見積りの精度を上げていくものです。
フリーランスは自分の仕事の単価を自分で決めることが多いですが、時間見積りができていないと単価を算出できません。
例えば1回50,000円のお仕事の場合、1時間で終われば時給50,000円ですが、10時間かかれば時給は5,000円です。
また準備が必要だったり、移動時間が発生する場合はその時間も仕事の時間として見積りする必要があります。
よくよく計算してみると、「実は時給100円」というようなことも!
「見積り」というとお金のことばかりに目が向きやすいですが、お金以上に時間についてもしっかり考える必要があるのです。
こう書いてみると当たり前のことばかりなのですが、フリーランスになりたての頃は、時間的なゆとりもあったことから、時間見積りなどという概念すら意識しておらず、何となくざっくりしていました。
そのため「あとでやれば大丈夫」とのんびりしすぎて焦ったり、逆に「これは時間かかるな」と他の仕事をセーブしたにもかかわらず、実際はサクサク進んで手持ち無沙汰になったり。
時間を有効活用している状態からは遠く離れたところにいました。
こんな状態になってからようやく「スケジュール管理をサボっている」ということに気が気が付いたんですよね。
Googleカレンダーに「何時から何時まで何をやる」ということを予定だけではなくタスクも含めて登録し、時間割ようなものをつくるところから始めました。
まずは、仕事に限らずプライベートや家事の予定もすべて同じ時間割に組み込み、1日の時間割、1週間の時間割、1か月の時間割と先々見通しながら考えて考えていくところからスタート。
そして、その時間割に沿って過ごすことで、やれることが増え、スキマ時間も有効活用でき、充実度もアップしていきました。
もちろん時間割通りにいかないこともありますが、学生時代の時間割と違い、自分の裁量で決めることができる時間割なので、都度微調整できるもの特徴のひとつ。
行動の目安となる時間割は、私にとっての羅針盤になっていきました。
またちょっとだけ勉強している星の動きや気の流れなども考慮しながら時間割に組み入れていってることもあり、トラブルに遭遇する機会が減り、逆にチャンスに恵まれることが増えています。
こんな感じで生活の中に時間割を組み入れているので、今回の十勝旅行でも行程表を作ってみることにしました。
しおり作成サービス「行程さん」が大活躍!
一緒に旅行した友達から「行程さん」というしおり作成サービスを教えてもらい、旅行気分を高めながら行程を登録したのですが、それがまたとても楽しかったです。
多少操作が面倒な部分はありましたが、十分許容範囲。
時間見積りも意識しながら、旅のイメージを見える化できました。
もちろん行き当たりばったりも楽しいのですが、事前に時間見積りを立てておくことで、効率よく旅をすることもできるようになります。
例えば予定していた十勝川温泉街や帯広市内だけではなく、同じ十勝の大樹町や池田町も行ってみたいなとチラッと思ったりもしたのですが、調べてびっくり!
軽い気持ちで「両方行けるかな」なんて思っていたら、帯広駅から片道1時間以上かかることが分かり、断念しました。
1時間くらいなら近い方ではありますが、やはり北海道は広いですね。
ガイドブックで同じエリアの情報として紹介されている場所でも、実際は片道2時間以上かかるということも珍しくありません。
気まぐれに「ちょっとここも行ってみよう!」と急に当日言い出しても行けないことも多いのが北海道旅行あるあるです。
北海道旅行の場合、事前に移動時間も含めた所要時間をしっかりと割り出しておく、つまり時間見積りをしっかりしておくことが絶対オススメ!
そうすれば、当日慌てることもないですし、当日になってから「なんだ、行けないのか」とガッカリすることもなくなります。
ノープランの旅行というテーマであれば行程表は不要ですが、盛りだくさんやりたいこと、行きたいところがある旅行では、時間見積りを意識して行程表をつくっておいた方が充実した時間を過ごせると思います。
そして余裕があれば代替案も考えておくと、急なトラブルや天候の変化にも前向きに対応することができますよ。
ちなみに今回の旅行はセグウェイや気球、サイクリングなどの野外アクティビティ中心の予定だったので、代替案はかなり意識しました。
幸いすべて当初の行程表通り(+αで)楽しむことができましたが、もし雨天だった場合も代替案のチーズ作りやソーセージ作りを大いに楽しめていたと思っています。
これも時間見積りができていると、パズルのように簡単にスケジュールを組み替えていくことができるようになり便利ですね。
こうして事前につくった行程表をベースに今回の旅行では2日間過ごしました。。
もちろん全部が全部その通りというわけではなく、臨機応変に追加・変更しながらでしたが、事前に「何をするにはどれくらい時間がかかる」という時間見積りができていたので、全体的にスムーズでした。
特にはじめと終わりの時間をハッキリしておいたことがよかったです。
例えば2日目の朝の過ごし方。
10時のチェックアウトの時間までにやりたいことをピックアップし、逆算して時間を組み込んでいきました。
その結果がこんな感じです。
気球の受付は、6時からと決まっている。
気球に乗る前に朝風呂に入りたい。
朝風呂はサブンと入るくらいだから、30分あればいいか。
という具合に逆算していき、ゆとりも持たせつつ時間を決めていきました。
で、実際はというと……。
1日目は消灯時間の23時をしっかり守って布団に入り、予定通り5時に起きて朝風呂に行き、6時に気球体験の受付を済ませ、7時30分には朝食を食べていました。
消灯時間の23時になった途端、「そろそろ寝ないと」という気持ちになったのは自分でも面白かったです。
普段は24時をまわってからの方が仕事の気分が乗ってくることが多く、あえて消灯時間は決めていないのですが、決めていないからいつまでもエンドレスに起きてしまっているのだと実感した瞬間でした。
やはり終わりの時間を決めたほうが、ダラダラせずに過ごせるのだと思います。
こんな感じで行程表通り順調に予定を楽しんでいましたが、サイクリングの時間を調整で多めに取っていたこともあり、出かける前に足湯でのんびりする時間を取ることができました。
屋外にある足湯は足を延ばせるソファベットのようなものやおしゃれなテラスもあり、朝から優雅な気持ちで贅沢なくつろぎタイムを満喫。
はじめと終わりの時間がハッキリさせておくことで、時間のゆとりがあればその中でできることもすぐに決められますし、時間が足りないようであれば何をカットするかという判断もできます。
ここが曖昧だとどうしようと迷っているうちに時間がなくなったり、知らない間にタイムオーバーになりやすいです。
旅行のようなお楽しみなことでも時間見積りをしっかりしておくと、焦ることなく楽しむことに集中できると実感できました。
自由だからこそ自分なりの時間割を
時間割とか行程表とか言っている私ですが、元々はどちらも束縛されるようで嫌いでした。
例え自分が決めたことでも、スケジュールなんてすぐ変わるし、その日の気分でやりたいことも変わるから意味がないし、それこそ時間の無駄と思っていました。
正直、今もその気持ちは少なからず持っています。
ただ大切なのは時間割通り過ごすことではなく、時間割をつくる上で行う時間見積りだということがよくわかってきたので、積極的に時間割を生活に取り入れています。
旅行中も予定よりもスムーズに行程が進んだ時に「何時間のゆとりがあるから、ここなら行けそう」とすぐに予定に組み込むことができたのも、事前に時間見積りをしていたからでした。
例えば、たまたま通りかかった帯広の森。
行程表には立ち寄る予定はありませんでしたが、興味のある場所ではあったので事前に調べてはいました。
「入口部分だけなら行けそう」ということで、最高の天気にも恵まれ森林浴を楽しめて大満足です。(エゾリスも見ることができました。)
自由だからこそ自分なりの時間割をつくっておくこと。
時間割をつくる時、何にどれくらいの時間がかかるのか時間見積りを意識すること。
この2点は、特に時間的に自由が多いフリーランスの方は意識した方が、主体的に時間をコントロールできるようになります。
私自身としては、今後時間割をつくる時に「時間の余白をつくること」を意識していきたいです。
十勝の自然の中でゆったり流れる時間を過ごした時、心が癒され、次の行動への活力になったのが大きな収穫だったので、そんな時間をできる限り持ちたいですね。
また、外で取り組むアクティビティも気分転換になり、とてもリフレッシュできました。
これからも積極的に自然の中で身体を動かす時間もつくっていきたいです。
どのような予定をどのような割合で組み込んでいくか。
これからも時間見積りの精度を高めつつ、自分が心地よく過ごせる時間割をつくっていきたいです。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。