【連載企画#08】私の人生を変えた人
2021年6月16日
カテゴリー: 自分史
この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。 |
転機に出会った尊敬する2人
「すべての出会いには意味がある」
「誰と出会うかで人生が変わる」
私の尊敬する方が常々おっしゃっていた言葉を歳を重ねるごと身に染みています。
そのため、このお題で紹介する人を決めきれず非常に迷いましたが、今回は私の人生の転機となった時に出会った方を2名紹介することにしました。
最初の夢に気づかせてくれた高校時代の恩師
まず1人目は、高校時代の恩師です。
詳しい経緯は自分史にまとめていますが、高校受験で燃え尽きた私を再び立ち上がらせてくれた教科担任です。
中学3年生の春、父の転勤先だった長野県松本市から札幌に戻ってきた私は、高校生になれないかもしれない現実に打ちのめされていました。
転校してはじめて受けた学力テストは散々たる結果。
先生に鼻で笑われながら「このままでは公立高校は無理」と言われ、愕然としました。
特に理科が致命的で、60点満点中、6点。
中学2年生まで勉強に力を入れていなかったにしても、ここまで悲惨な状況だとは思っていなかったので、本当にショックでした。
それでも負けず嫌い魂に火がつき「絶対見返してやる!」と、一念発起!
1年間とにかく猛烈に勉強し、高校生になることができました。
ただ、高校生になってから心が疲れていたんですよね。
友達もすぐできましたし、理不尽な先生も先輩もいない。
学校の授業もめちゃめちゃできるわけではないけれど、全くわからない状態ではない。
でも、心が疲れ切っているとはっきりわかりました。
やらなければいけないことはちゃんとやりましたが、プラスαで何かやることを心が全力で拒否。
明日何やりたいかすらよくわからないので、目の前のもの、とにかく目先のことだけこなす毎日でした。
こんな状況だった私に声をかけてくれたのが教科担任です。
「お前はやればできるんだから、1度でいいし、1科目だけでいいから、これ以上勉強することないって思えるくらい必死に勉強してみなさい。」 |
紆余曲折ありながらも、この言葉をきっかけに勉強すると決意した私は、勉強時間を増やしました。
その結果、全科目力を入れることは難しかったものの、全科目10点~30点UPに成功!
私は要領を得ればサクサクできるようになりますが、要領を得るまでに時間がかかるタイプなので、とにかく勉強時間を増やしたことが吉と出ました。
「やればできる」
確かにその通りでした。
「やらないとできない」
あたり前のことでした。
「努力は必ず報われる」この言葉には賛否両論があります。
ただ私はこの言葉を信じています。
私の中で「努力」とは「諦めずにやり続けること」。
途中で寄り道をしたとしても、休んだとしても、半歩ずつの遅い前進だったとしてもやり続けること。
そして、1度やめても再開する力が努力だとも思っています。
「諦めないでやり続ければ、結果として描く未来を生きていける!」
私はそう信じています。
もちろん努力しても報われないことは山ほどあります。
でも努力していたことが他の何かに活かされることもありますし、何年後か、何十年後かに活かされることもあります。
自分で努力してきたことは、自分の中に経験として貯まっていき、必要な時に活かすことができるのです。
そのことに気づかせてくれた教科担任には、本当に感謝しています。
そしてこの教科担任との出来事をきっかけに、私は高校教師を目指しました。
結果的には教員採用試験は受験せず民間企業へ就職しましたが、約5年間にわたり目標に向かって努力してきたことは、今でも私の中で大きな糧となっています。
※商業科の高校教諭免許と司書教諭の免許は取得しました。
ビジネス脳を鍛えてくれた第二の母
2人目は、30代前半に外資系人材総合ビジネス会社でお世話になった東京の大先輩です。
私が所属していた札幌の支店で大型プロジェクトを行うことが決まった時に、年単位で密度濃く一緒に仕事をさせていただきました。
たくさんの人たちが全国各地から長期出張で札幌に集まるほどの規模感の仕事でしたが、「この東京の大先輩がいたからこそ成功した!」と言っても過言ではありません。
右も左も何ひとつ分からない私には、ゼロからビジネスのイロハを理論と実践で教えてくださり、リーダーやマネジメントとしての在り方もたくさん吸収させていただきました。
30代前半でビジネスの基盤をしっかりと作れたことは、私の大きな財産になっています。
この時の経験がなければ、転職後の人事責任者として働くことも個人事業主として働くことも叶わなかったと思います。
本当に素敵な貴重な有難いご縁に恵まれただけでなく、社内では「母と娘」と呼ばれるほど親しくさせていただき、本当に光栄でした。
さらに光栄だったのは、大型プロジェクトの立ち上がりを「母と娘」でW表彰していただき、一緒に香港・マカオへご褒美旅行に行けたこと。
本当に前代未聞・無理難題が山積みの毎日でしたが、ここでも高校時代に実感した「諦めずにやり続けること」を信じて実践することで結果に繋がりました。
私の人生を変えた人は今回ご紹介した2人だけではなく、出会ってくださった皆さんです。
「人との出会いが人生を作る」
これからも人との出会いを大切に生きていきます。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。