【宮治の自分史 #11】結婚編
2021年11月18日
カテゴリー: 自分史
「こんな人生歩んできました」と自己紹介を兼ねてスタートした「宮治の自分史シリーズ」。
亀の歩みで更新をしている自分史も残すところ、あと8年分となりました。
ゴールが見えてきましたので、更新頻度を上げて完結を目指したいと意気込んでおりますので、気長にお待ちくださいませ。
ということで、連載11回目の今回は、人生の転機ともいえる「結婚編」をお届けいたします。
気づいたら決まっていた結婚
これまで各所で書き綴ってきているので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私には元々結婚願望はありませんでした。
恋愛自体にもさほど興味がなく、ありがたいことに私に対して好意を持ってくださった男性がいても、全く気付くことなく、友達に呆れられることもしばしばありました。
正直なところ、30代中頃までは恋愛も結婚も仕事の邪魔になると思っていたのです。
実際に仕事優先で、何か約束をしてもドタキャンせざるを得ないことが続く状況だったことだったので、デートに限らず誰かと約束すること自体を避けていました。
時間を気にして仕事に集中できないことも、相手に謝ることも全部嫌だったからです。
このような気持ちを持っていた中で、久しぶりに食事に行く約束をしたのが夫でした。
自分でも明確な理由は分かりませんが、これが「縁」というものなのかもしれませんね。
3時間遅刻はしたものの、ドタキャンにならずに食事に行けたことも「縁」が繋がったからだと思っています。
そしてこの3時間の遅刻に対しても、「事務所で仕事をしているので大丈夫です」と本当に平常運転のような感じで受け止めてくれたことが、さらに「縁」を太くしてくれました。
「この人なら自分のペースを乱されずに一緒に生きていけるかもしれない」
実に自己中心的な願望ではありますが、この食事が初めて結婚(厳密には、誰かと一緒に生きること)を意識できた出来事となりました。
この出来事は今振り返ってみても、私の人生における分岐点と言っても過言ではないと思っています。
その後、夫も私と同じくらいマイペースで束縛を嫌い、自律して生きていきたい人なのだと分かり、結婚することになりましたが、展開が早すぎて「気づいたら結婚が決まっていた」という感じです。
第一印象としては、特に見た目も雰囲気も好みというわけではなかったというのもありますし、私のことを「変わった奴だな」と思っていると察した瞬間もあったので、人生何が起こるか、本当に分からないものですね。
結婚後は、お互いを尊重しながら過ごしていることもあり夫婦というよりはパートナーと表現した方がしっくりきますが、私たちにはそれが合っているのかなと思っています。
▲今では貴重と言われている「前髪あり&ロング時代」に結婚式を上げました。天候に恵まれ、最高のロケーションでガーデンウェディングができて幸せです。
子供の頃からの習慣を尊重してくれた
夫婦と言っても育ってきた環境が異なる他人です。
私たち夫婦は真逆の環境で育っていたこともあり、習慣の違いを理解するまでは本当にしんどくて心が折れかかったこともありました。
平たく表現すれば夫の実家は「静」、私の実家は「動」。
リアクションが分かりやすく、コミュニケーションが多い環境で育ってきた私にとって、「静」の環境は戸惑いが多かったのです。
また記念日を祝う習慣がないと聞いた時は、本当に心の底から驚愕で、私のあたり前は他人のあたり前ではないと痛感もしました。
でも私が子供の頃から記念日を大切にしていると知った夫は、私の気持ちを尊重して毎年一緒に記念日のお祝いをしてくれています。
お互いの誕生日、入籍記念日、結婚式記念日と年4回。
あと夫の開業記念日もささやかながらお祝いしています。
本音を言えば、日常的にももう少し一緒に過ごせる時間が増えればいいなと思っていますが、夫も私も各々したいがあるので、なかなか時間が取れないのが現状です。
それでも私のことを尊重して習慣になかったことを習慣にしてくれていることが嬉しいので、贅沢を言うつもりはありません。
私も「静」への対応力は向上したと思っているので、これからもお互いを尊重し合いながら過ごしていきたいと思っています。
▲記念日はちょっとお洒落なレストランでお祝いすることもあれば、カジュアルにゆるっと過ごすこともあります。どの記念日も素敵な思い出です。
結婚して広がった視野
「結婚してから何か変わりましたか?」と聞かれることがあるのですが、私が実感しているのは視野が広がったことです。
夫の影響で「聖飢魔Ⅱ」を知り、ギタリストにドハマりして全国津々浦々ライブ遠征に行くようになったり、全く観たことがなかった洋画の楽しさも知りました。
ジャズや落語も体験することができ、「大人の世界」に感じることもできました。
「エンタメと言えばジャニーズ一択」だった私からすると、大冒険です。
大冒険と言えば、結婚してから夫は行動範囲が広がったと思います。
出会った頃は、「しばらく飛行機に乗っていない」と言っていたのが懐かしいくらい、活動範囲を全国に広げています。
私きっかけで新しく体験することもあったと思うので、お互いに視野を広げ合えているのかもしれませんね。
▲私が好きなアルパカに会うために、ほぼ毎年「えこりん村」に連れて行ってもらっています。そこで「アルパカソフト」を食べるのが我が家の定番です。
専業主婦を3か月体験し、ITベンチャー企業へ転職
「専業主婦は向いていない」と思っていた私でしたが、実は3か月だけ体験することができました。
入籍をしたのが2013年10月2日。
結婚後に働くことが決まっていた会社での勤務が2014年1月からだったので、この期間は専業主婦として過ごしていました。
はじめは生活環境を整える必要があったのでバタバタしていましたが、1か月も過ぎると何もすることがなくなるものですね。
すっかり暇人になってしましました。
この機会に観れていなかったDVDを観ようと張り切っても、3日くらいでまた暇人に。
慣れないなりに家事をしても、そこまでのめり込むこともなく、何を張り合いに生きていけばいいのか完全に見失ってしまいました。
でも、この時間がまた会社員として働くエネルギーを充電してくれたのも事実です。
いずれにしても貴重な3か月でしたね。
ゆるゆる亀の歩みで書き進めてきた自分史もようやく30代後半まで到達しました。
次回は「ITベンチャー人事編」で、人事と枠を超えてあらゆる業務に奮闘した約5年間について綴っていきます。
不定期更新になりますが、引き続きよろしくお願いいたします。
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。