テレワークって実際どうなの?<後編>
2019年3月8日
カテゴリー: 組織育成コラム
2018年9月からテレワークの働き方を取り入れて、ちょうど半年が経ちました。
短期間ではありますが、雇用型テレワーカーとして働いた後、現在は自営型兼ノマドテレワーカーで、テレワークの割合は全体の60%くらいです。
テレワークをはじめた私がお受けすることが多い質問をまとめた「テレワークって実際どうなの?」シリーズ。
前編では「サボらせないようにする対策は?」「コミュニケーションが希薄になるのでは?」の2つの質問についてご紹介をしました。
今回は後編として、3つの質問についてご紹介していきます。
質問1:セキュリティ面のリスクはないのか?
テレワークに不安を感じる企業の9割以上が、セキュリティリスクに不安を抱えていると言われています。
「情報漏洩するのではないか」
「データ紛失したらどうするのか」
「ウイルスに感染したらどうするのか」
色々な不安が出てきますが、これらは「テレワークだから発生しているのか」というと答えは「No」です。
「いや、Yesでしょ!」と反論したくなった方がいたら冷静に考えていただきたいのですが、会社の中で働いたとしても同様の不安は起こり得るのではないでしょうか。
「会社の中にいるから100%情報漏洩しない」ということはないのです。
また、テレワークをしている会社ほどセキュリティリスクについて真剣に考え、しっかりと対策をしている傾向があります。
私も短期間ではありますが全員がテレワーカーとして働いている会社で働いた時に、万全のセキュリティ対策が徹底されていて、自然と気が引き締まりました。
テレワークはセキュリティリスクがあるとされているからこそ、社員のセキュリティ意識もものすごく高い!!
セキュリティ面については、会社の中で仕事をするのもテレワークであっても何も変わらないのです。
質問2:運動不足で不健康になるのでは?
この質問は、圧倒的に女性から受けることが多く「不健康」よりも「太る」ことを心配している方が多い印象を受けています。
私も女性なので太ることは気になりますが、実際はテレワークを始めてからの方が痩せました。
テレワークを始める前と比べると平均2~3kgは確実に痩せています。
私としては「ずっと家で仕事していたら太るだろうな」と覚悟していたのですが、テレワークをすればするほど、確実に痩せる生活になっていきました。
まず、やせる結果となった圧倒的な理由は、習慣だった間食が減ったことです。
会社勤めをしていた時は、ついついコンビニに立ち寄っては甘いものを買い食いしていたり、会社でもお土産やお菓子をいただくことが多く、毎日ウキウキ間食を繰り返していました。
また、ランチも社内で食べることができる日はお弁当を持参して「玄米と適量のおかず」という内容でしたが、外勤が多かったので、どうしても外食が中心となります。
ヘルシーなメニューを選んでも適量以上の量を食べることが多く、常に満腹という状況でした。
一方、テレワークを始めてからは、基本家で仕事をすることが増えたので、わざわざ外出までして甘いものを買いに行くことが面倒になったのがとても大きな変化です。
「コンビニスイーツは詳しい」と自負していましたが、テレワークを始めてからは全くコンビニに行かなくなったので、無知なジャンルになってしまいました。
(ちょっと残念な気持ちも……笑)
ランチも家で食べるので自分の適量を食べることができますし、基本的には晩ご飯の残りを食べているので、メニュー自体も自分で調整できます。
そして、移動もなく代表電話に出る必要もなくなったことで、仕事に集中しし過ぎてご飯を食べることを忘れるようになっていきました。
これはさすがに不健康に繋がるので、意識して食べるようにしていましたが、次第にあまりお腹がすかなくなり、1日1食で十分みたいな日も(汗)
特に外食でたくさん食べた翌日は、酵素ドリンクだけで十分という日もありました。
テレワークは消費カロリーが少ないので、このような調整ができると太る心配もないと思います。
また、「運動不足が気になる」という声が多いですが、私は元々運動をしないので、通勤と外勤中に歩くくらいの運動量の違いでは、正直大きな問題はなかったです。
それでもずっと座りっぱなしだとむくみやすくなるので、意識して水分を取るようにして、1~2時間に1回は軽くストレッチをすることを意識しています。
結局のところは「テレワークだから太る」のではなく、「摂取量>消費量」になった時に太る、ということですね。
質問3:テレワークは絶対に導入しなければいけないのか?
働き方改革の影響か「テレワークを絶対導入しないといけないのか」という質問をよく受けるようになりました。
テレワークに限らず、「絶対」ということはないというのが私の見解で、あくまでもテレワークは働く手段のひとつなだけです。
「何でもテレワークだからいい」とか、「テレワークしないといけない」ということはなく、目的を実現するために最適な手段がテレワークなのであれば、テレワークを選べばいいと考えています。
例えば、「悪天候の日に、無理をして会社に行く」という状況について。
「身の危険を感じるくらいの台風の日に、必ず会社に行かないと仕事ができないのか」
「自宅にいながら仕事ができるのであれば、その方が安全で仕事もスムーズに進めることができるのではないか」
そんな議論を社内でできているかということが大切なのです。
「会議のために毎月全国から本社に本当に集まる必要があるのか」
「オンライン会議で目的を果たすことはできないのか」
時間とお金のコストを掛け合わせて議論していくことも重要です。
個人的には「オンラインの便利さも十分感じながらも、やっぱりオフライン(対面)で人と会って空気感を感じたい」というのが本音です。
そのため、私のベストはオンラインとオフラインの割合が半々のミックス型で、今はその働き方にシフトできてきているかなと感じています。
会社にとって、自分にとってどんな働き方が望ましいのか。
テレワークの導入を検討する場合は、まず「テレワークが手段のひとつになる」と考えてみましょう。
そして「テレワークができる仕事はあるか」と考えてみることから始めてみるのはいかがでしょうか。
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今回は「セキュリティ面のリスクはないのか?」「運動不足で不健康になるのでは?」「テレワークは絶対に導入しなければいけないのか?」の3つの質問について、私なりの体験を元に考えていることをまとめてみました。
前編では「サボらせないようにする対策は?」「コミュニケーションが希薄になるのでは?」の2つの質問について取り上げていますので、こちらもぜひお読みいただけると嬉しいです。
★参考記事:「【前編】テレワークって実際どうなの?」
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宮治 有希乃
組織育成パートナー
ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。