【連載企画#46】就活について語りたい

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この記事は、キャリアコンサルタントコミュニティ「キャリコンサロン」内で発足された「編集部」の【note週イチ投稿企画】で執筆した記事をベースに掲載しています。

100人100通りの就職活動

3月になり、新卒採用解禁となりましたね。

2020年春からはコロナ禍の影響で鉄板の就職活動なるものは存在しなくなり、企業も学生も手探りな2年となっていたのではないかと思います。

私自身も企業側で採用に関わりつつ、学生の就活支援もしているので、両者の葛藤と挑戦を一緒に乗り越えてきました。

そこで本記事では、就職活動をサポートする時に私が大切にしていることについてまとめていきます。

100人100通りの就職活動。

万人にハマる必勝法などはありませんが、誰かの何かに役立つことがあれば幸いです。

割り切り力を身に付ける

就職活動は、個人のスキルや能力よりも相性とタイミングが結果に影響するものだと割り切ることが大切です。

会社との相性。

採用担当者との相性。

面接官との相性。

グループディスカッションや集団面接なら一緒になった学生との相性など。

誰と関わるかが大きく影響してきます。

自分という人間は同じなのに、実力が発揮できる時、実力以上のことを発揮できる時、実力が全く発揮できない時があるのは、関わる人の影響が大きいです。

もちろん事前に会社や社員のことをリサーチし、自分に合うか否かの検討は最低限必要です。

ただ、その検討が本当に合っているかどうかは就職活動中はもちろん、入社してしばらくしても分からないことの方が多かったりもします。

そして応募や選考のタイミングによっても関わる人は変わります。

一次募集だったら他の応募者とは違う個性をPRできたけど、二次募集ではキャラ被りになって埋もれてしまったというケースもあります。

「一次募集だったら内定出していたね」という話を耳にすることも多いです。

でもこれって、企業側から情報開示がない限りは分からないことですよね。

学生の中には「自分が力不足だった」と必要以上に落ち込んでしまう方がいますが、企業側の話を聞くと力不足というより相性やタイミングが影響していることの方が多かったりします。

残念ながら不採用になった時は、もちろん落ち込みますし、悔しいと思います。

が、ずっと落ち込み続けるのか、気持ちを切り替えて前に進むのかを自分に聞いてみて欲しいです。

私の経験上、ずっと落ち込み続けていると相性やタイミングがかみ合わないことが多いので、割り切り力を身に付けて前を向けるようサポートしています。

自分で企業さがしをする

学生から志望企業を聞くたびに、どのようにその企業を知ったのか確認すると8割以上の確率で「ナビサイト」と言われます。

人事時代の新卒採用は予算0円で、ナビサイトを活用することは夢のまた夢だった私からすると、この回答は本当に衝撃的でした。

「ナビサイトで検索できない企業は信用できない」

「ナビサイトに掲載できる企業は倒産の心配がない」

という理由が多いのですが、中には「ナビサイト以外の企業を探す方法が分からない」という学生もいます。

日常的にインターネット検索を活用し、SNSも利用しているのに企業の探し方が分からないものなのかと非常に驚いたものです。

インターネットのキーワード検索や地元紙を活用した企業さがしの方法を伝えたところ、やり方を理解してからはナビサイト以外の企業さがしができるようになり、志望度が高い企業に出会えるようになる学生が増えました。

自己分析も大切ですが、自己分析だけ力を入れて自分磨きをしても就職する企業に出会えないことにはアプローチができません。

独立するのであれば自分磨きだけでOKですが、就職したいなら自分磨きだけでは不十分なので、その点のサポートにも力を入れています。

時には波に乗っかってみる

最後に私自身の就職活動の経験からも少しだけ。

私の就職活動は、場当たり的で無計画も甚だしいものでした。

高校教員になりたかったので、民間企業には興味が持てず、就職活動は保険的な感じだったんですよね。

そんな中、友達のひと言で状況が一変しました。

「今から合説付き合って!!」

「合説って何?!」というくらい本当に就職活動に無頓着だったので、それが合同企業説明会だと気づくまで若干タイムラグがありつつ、気づいたら開場へ。

想像をはるかに超える真剣なエネルギーが会場全体を包み込んでいて、私はパソコンスクールのプロの呼び込みに飲み込まれました。

詳しい経緯は以前まとめた「宮治の自分史【新卒就活編】#07」をご覧いただきたいのですが、不思議なエネルギーの波に乗り、私はこの合説で説明を聞いたパソコンスクールに就職したのです。

人生、どこでどんな転機があるか分からないものですね。

「この波だ!」と直感で信じて乗っかっていましたが、今思えば学生の頃から「プランド・ハップンスタンスセオリー」を大切に生きていたからうまくいったのかもしれません。

偶然の出来事は、人の進路やキャリアに大きな影響を与える
人生のチャンスは偶然からも起こり得る

プランド・ハップンスタンスセオリーでは、偶然の出来事をチャンスにする力として5つの力が紹介されていますが、私は特に【好奇心】と【持続性】を大切にしています。(楽観性は訓練して身に付けました)

どれからひとつからでも取り入れていけると良い波に乗れるかも?!

【好奇心】何事においても好奇心を持つようにする
【持続性】失敗や挫折を糧に挑戦し続ける
【柔軟性】変化を恐れず、柔軟に取り入れる
【楽観性】物事や出来事、人のことをプラスに捉える
【冒険心】まずはやってみる、結果を恐れて立ち止まらない

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宮治 有希乃の写真

宮治 有希乃

組織育成パートナー

ITベンチャーと人材ビジネス業界で11年間、組織人事・キャリア領域に取り組み、2018年に独立。現在は中小企業向けに、関係の質を高める組織育成プログラムを提供中。「関係の質」を高める「コミュニケーションスタイル診断」を活用し、研修やコンサルティングを通じて組織パフォーマンスの向上と健全な職場環境づくりを支援している。

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